歯ぎしり・食いしばりによる悪影響
上下の歯をギリギリと擦り合わせる歯ぎしりは、お口の健康に大きな悪影響を及ぼすことをご存知ですか?例えば、冷たいものがしみえる「象牙質知覚過敏症」は、歯ぎしり・食いしばりといった悪習癖が原因となることが少なくありません。今回はそんな歯ぎしり・食いしばりによる悪影響をわかりやすく解説します。
歯ぎしりでかかる力は100kgを超える?
ヒトの噛む力はとても強いです。例えば、おせんべいを噛む時は10kg、フランスパンは30kg程度の力がかかるのですが、歯ぎしりとなると男性の場合、100kgと超えることもあります。これは歯と歯との間に食べ物が介在しておらず、力のコントロールも行われていないからです。その結果、次に挙げるような症状が現れます
歯ぎしりのセルチェック
- 下のあごの内側に骨隆起と呼ばれるデコボコがある
- 歯の摩耗が進んでいる
- 下のふちに歯型が認められる
- 寝起きにあごの筋肉が張っている
- あごの関節が痛い
この中にひとつでも当てはまる症状があれば、歯ぎしりが疑われます。鏡などでしっかり確認しなければわからない症状ばかりなので、定期的にセルフチェックすることをおすすめします。とくに顎関節に対しては、深刻な悪影響を及ぼすことがあるため要注意です。歯ぎしりの結果、顎関節症を引き起こすと、口が開けられない、食べ物を噛むと顎が痛い、顎の関節が変形する、といった異常をもたらすからです。
歯ぎしりの診断・治療は歯医者さんへ
歯ぎしりの診断や治療は、歯医者さんにお任せください。お口の専門家である歯医者さんは、自覚しにくい歯ぎしり・食いしばりといった悪習癖も、口腔内や顎関節を診察することで、正確に診断できます。ケースによっては、マウスピースを用いたスプリント療法で症状を改善することが可能ですので、気になる点がある方は、お気軽に当院までご相談ください。