歯医者の定期検診とは?歯科ドックとの違いは?
最近は「国民皆歯科健診」というものが話題になり、歯医者さんの定期検診への関心も高まっているようです。歯医者さんにはその他にも「歯科ドック」というものがあるので、それぞれどのような違いがあるのか気になっている方も多いことでしょう。今回はそんな歯科の検診・健診について詳しく解説します。
歯科健診と定期検診の違いとは?
まず始めに、歯科健診と定期検診の違いについてお伝えしておきます。歯科健診というと、学校歯科健康診断が最も身近ですよね。皆さんも小学生から高校生までの12年間、歯科健診を学校で受けてきたことかと思います。こうした歯科健診は、1年に1回行われるもので、お口の中に何らかの異常がないかを調べるためだけの検査ともいえます。ですから、検査結果には「異常あり」や「異常なし」といった項目ばかりが目立ち、詳しい検査は歯科医院で受けてください、という指示を受けることになるのです。
一方、歯医者の歯科検診は、虫歯や歯周病といった具体的な病気について詳しく検査することを主な目的としています。学校の歯科健診を“スクリーニング検査”と表現するなら、歯医者の歯科検診は“精密検査”と位置付けることができます。実際、学校の歯科健診では学生一人当たり1分程度しか時間がかけられません。そのような短い時間では、虫歯などの見落としも生じてしまいます。
定期検診と歯科ドックの違いは?
歯医者で受ける定期検診は、患者さまお一人あたりに30~45分程度かけることができ、かなり細かい部分まで調べることが可能です。3ヶ月に1回程度の定期検診を受けていれば、虫歯・歯周病の早期発見はもちろんのこと、それらの病気を予防することも難しくなくなります。ただし、定期検診にもある程度の限界があります。
例えば、口腔内診査では確認することが難しい歯と歯の間の虫歯や被せ物の下の状態、歯周病の進行レベルなどは、さらなる精密検査を必要とします。当院でも行っている歯科ドックであれば、そうした精密検査を実施することが可能となり、お口の健康維持・増進に寄与します。もちろん、歯科ドックは定期検診ほど頻繁に受ける必要はなく、1年に1回受けるだけでもその効果を実感できることでしょう。
虫歯・歯周病は予防が何より重要
虫歯や歯周病は進行性の病気であり、放置していると症状がどんどん進んでいきます。しかも、かけがえのない天然歯を失う主な病気であり、予防する越したことはありません。その上で重要となるのが歯医者の定期検診であり、日頃の徹底したセルフケアです。正しいブラッシング方法や虫歯になりにくい食事の摂り方なども定期検診で学ぶことができますので、いつまでもご自身の歯で噛み続けたい、お口の中を健康に保ちたい、という方は是非とも歯科検診を定期的に受けてください。ちなみに定期検診は、ひとつの歯科医院で継続して受けた方が患者さまご自身の情報も蓄積されますし、お口の健康も維持しやすくなりますよ。
まとめ
今回は、歯医者の定期検診について解説しました。学生の頃に受けてきた歯科健康診断や歯科ドックとの違いについても深く理解いただけたら幸いです。ハートライフ錦糸町歯科では定期検診のみならず、歯科ドックにも力を入れておりますので、歯医者の検診に関心のある方はいつでもお気軽にご連絡ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。