虫歯は放置していると治る?治らない?
昔受けた歯科治療で怖い思いをした人は、虫歯になってもできれば歯医者さんに行きたくない、と考えがちです。虫歯も風邪と同じ感染症なら、身体に備わっている自然治癒力で治りそうなものですよね。今回はそんな虫歯を放置した場合に、自然治癒力によって治るか、治らないかについて詳しく解説します。
虫歯は放置してもならない病気です
結論からいうと、虫歯は原則として自然に治ることのない病気です。例え全身状態が良好で、免疫が正常であっても、虫歯を自然治癒力で排除することは不可能といえます。ですから、虫歯は重症度に関わらず自覚した時点ですぐ歯科を受診するようにしましょう。
初期の虫歯は例外?
発生して間もない初期の虫歯は、歯を削らずに治せることがありますが、それは「自然に治る」わけではありません。歯科医院でフッ素塗布を行い、正しいブラッシング方法を実践することで初めて、虫歯の進行を止められるだけなのです。そうした対策を講じなければ初期の虫歯もやがては歯の表面に穴が空いて、徐々に進行していきます。
虫歯が自然に治らないのはなぜ?
虫歯は細菌感染症の一種であり、本来であれば体の免疫細胞が戦うことで自然に治すことも可能です。転んでひざを擦りむいて、細菌に感染したとしても放置してればほとんどのケースで自然治癒が見込めますよね。それは感染している部位が皮膚であり、血液中に存在している免疫細胞も戦いやすい状態にあるからです。一方、歯の表面に定着して歯質を溶かす虫歯菌は、免疫細胞が戦いにくい状態にあります。そのため、細菌が感染した歯質を物理的に取り除かなければ完治が不可能となっているのです。
虫歯は放置するほど歯の寿命が縮まる
私たちの歯は欠けたり、抜けたりするとも度には戻らない組織です。目に見えない微細な傷程度であれば、フッ素塗布などで歯の再石灰化作用を促進すれば修復されることもありますが、肉眼で確認できるような傷や亀裂が入った場合はどうすることもできません。それは虫歯治療で削った歯質も同じです。
つまり、虫歯というのは放置して歯が溶けていくほど、歯そのものの寿命も縮まっていってしまうのです。そのことを正しく理解していれば、虫歯を放置することもなくなるかと思います。
虫歯治療が怖い方へ
虫歯を放置してしまう理由としては、歯科医院に通う時間がなかったり、そもそも虫歯に気付いていなかったりすることが多いですが、その他にも「虫歯治療が怖い」という方も一定数いらっしゃいます。確かに、虫歯治療では歯をドリルで削る必要があるため、不快な思いをすることは間違いありません。
けれども、昨今は虫歯治療の痛みに配慮した歯科医院が増えていますので、それほど心配する必要はありませんよ。ハートライフ錦糸町歯科クリニックでも、患者さまの心身への負担を最小限に抑えた虫歯治療を実施しております。そんな痛みの少ない虫歯治療がお望みであれば、いつでもお気軽にJR錦糸町駅北口から徒歩約3分の当院までご連絡ください。
まとめ
今回は、虫歯を放置していると治ることがあるのかについて解説しました。基本的に虫歯を放置して自然に治ることはありませんので、歯に少しでも異常が見つかったら、すぐに歯医者さんを受診するようにしてください。歯は進行性の病気でもあり、放置するほど病態もどんどん悪くなっていって、最終的にはかけがえのない歯を失うことになります。