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歯の側面に黒い筋のようなものが認められたり、楕円形に黒ずんでいたりする場合は、何らかの異常が疑われます。それが虫歯なのか着色なのか、あるいは歯垢・歯石の沈着なのかは精査してみなければわかりません。今回はそんな歯の側面が黒い場合に考えられる原因について詳しく解説します。

黒い部分が盛り上がっている場合

歯の側面の黒い部分が盛り上がっている場合は、歯垢や歯石、もしくは食べかすの可能性が高いです。歯垢と食べかすは歯ブラシやデンタルフロスでしっかりお掃除すれば取り除けるので、判別はしやすいですよね。歯石に関しては、セルフケアで落とすのが困難なため、歯科医院でのプロフェッショナルケアに任せましょう。定期検診などで受けるクリーニングやスケーリングなら、歯を傷つけず安全な形で黒ずんだ歯石を除去できます。

黒い部分が平らな場合

歯の側面の黒い部分が盛り上がっておらず、平らな場合は、歯の内部に沈着した着色汚れの可能性が高いです。汚れではあるものの、歯垢や歯石とは違って舌などで触ることはできません。エナメル質内にステインが入り込んでいるため、歯科医院で受けるホワイトニングでなければ改善するのが難しいです。過酸化水素や過酸化尿素からなる漂白剤を使って、歯質内部に沈着した汚れを化学的に分解・除去しましょう。

黒い部分に穴が空いている場合

歯の側面の黒い部分に穴が空いている場合は、ほぼ間違いなく虫歯です。虫歯で歯質が溶かされ、軟らかくなった象牙質に着色性の物質が沈着することで黒ずみが生じます。歯が黒ずむメカニズムとしては、ステイン・着色汚れと大差はありませんが、歯に穴が空いているので早急に治療をする必要があります。とくに歯の側面の虫歯は、隣り合っている歯に感染が広がりやすいことから、放置するのは絶対におすすめできません。

ちなみに、歯の側面が何らかの理由で欠けた場合も黒ずむことがありますが、それは虫歯ではないです。歯の実質的な欠損であり、細菌感染は起こっていないものの、早急に修復しなければそのうち虫歯を発症します。

歯の側面の黒ずみはブラッシング不足？

歯の側面が黒い場合は、上記の3つが主な原因として考えられますが、いずれにせよブラッシング不足が背景にあるといえます。虫歯を発症するのはもちろんのこと、歯垢や歯石、ステインがたまるのもしっかり歯磨きできていないからですよね。まずは歯の側面の黒ずみが何なのかを歯科医院で調べることが最優先ですが、その結果が何であれ、再び同じ症状で悩まされないよう、正しいブラッシング法を身に付けることが大切です。

歯の側面の黒ずみに気付いたらまずは受診を

歯の側面が黒くなっていたら、いつでもお気軽にハートライフ錦糸町歯科クリニックまでご連絡ください。まずはそれが虫歯なのか、着色汚れなのかを見極めます。その上で、最善と言える解決方法を探していきましょう。虫歯であった場合は、早急な治療が必要となりますのでその点はご注意ください。黒い部分が小さな範囲であっても、実は歯の内部で虫歯が広がっていたというケースも珍しくなく、放置すると歯に深刻なダメージが及んでしまいます。

まとめ

今回は、歯の側面が黒い場合に考えられる原因について解説しました。歯が黒くなっていると虫歯と考えがちですが、そうではないことも多々ありますので、歯科医院で精密な検査を受けることをおすすめします。