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子どもの矯正の期間は?装置の装着時間は?

矯正治療というと、歯を動かすのに2~3年くらい必要となるイメージが強いですよね。難しい症例では、4~5年かかることもありますが、子どもの矯正の場合はどうなのでしょうか。今回はそんな子どもの矯正の期間や装置の装着時間などについて詳しく解説します。

子どもの矯正の1期治療の期間

子どもの矯正は、1期治療と2期治療の2つに大きく分けることができます。1期治療は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に受ける矯正で、基本的には6~12歳くらいのお子さまが対象です。

半年から1年半くらいが目安

子どもの矯正の1期治療にかかる期間は、だいたい半年から1年半くらいです。目安となる期間にかなりの幅がありますが、それはお子さまの年齢やお口の状態によって必要となる処置も大きく変わってくるからです。そのため、具体的な治療期間を知るためには、カウンセリングおよび精密検査を受ける必要があります。ただ、いずれにせよ大人の矯正のように2~3年という長い期間がかかることはまずないといえます。

1期治療で使用する装置について

子どもの矯正の1期治療では、取り外し式の装置を使うことが多いです。昔から使われているのは「床矯正」という装置で、矯正用のワイヤーと樹脂製の床で構成されています。主に歯列や顎の骨の幅を広げる際に活用され、1日14時間以上装着していると適切な矯正の効果が得られます。装置の種類によっては、1日8時間以上の装着でも良い場合があります。

次に、プレオルソやムーシールドといったマウスピース型の矯正装置も1期治療で広く使用されています。プレオルソは、日中の1時間と眠っている間に装着すれば良いので、学校生活に支障をきたすことはありません。これらの装置を専門的には「機能的顎矯正装置(きのうてきがくきょうせいそうち)」と呼び、お口周りの筋肉や骨の発育を正常に促す作用が期待できます。

子どもの2期治療の期間

子どもの2期治療は、12歳以降で永久歯列が完成し、顎の骨の発育も終わりを迎える頃に開始します。1期治療が歯を並べるための土台(顎の骨)を作る治療なら、2期治療は歯並びを細かく整える仕上げの段階です。一般的には歯列矯正と呼ばれるもので、インビザラインに代表されるマウスピース型矯正装置やブラケット装置を使って歯を動かしていきます。2期治療にかかる期間は、歯を動かすのに2~3年、歯の後戻りを防止するための保定でさらに2~3年かかります。装置の装着時間はマウスピースの場合で1日20~22時間程度で、ワイヤー矯正は固定式なので24時間となります。

1期治療の期間はそれほど長くない?

このように、子どもの矯正の1期治療は早ければ半年、標準的なケースでも1年半程度で終わりますので、それほど身構えずとも気軽に受けられるかと思います。6~12歳の時期に適切な小児矯正を受けておくことで、将来、抜歯が不要になったり、2期治療の期間を大幅に減少させたりすることが可能となります。これはお子さまにとって非常に大きなメリットといえるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、子どもの矯正の期間について解説しました。小児矯正は成人矯正と異なる部分が多々あるため、よくわからない点も多いかと思いますので、何か気になることがあればいつでもライフ錦糸町歯科クリニックまでご相談ください。

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