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子どもに安全なフッ素塗布の効果と方法とは?使用時期や費用も解説

こんにちは。東京都墨田区、「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。

歯ブラシを持っている子供

子どもの歯の健康を守るためには、フッ素塗布が欠かせません。フッ素は虫歯予防に高い効果を発揮するため、多くの保護者の方が使用時期や方法、費用について関心を持っています。

この記事では、フッ素塗布が子どもの歯にどのように効果を発揮するのかについて解説します。具体的なフッ素塗布の方法や手順、安全に使用できる時期などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

そもそもフッ素とは?

フッ素イメージ画像

歯の健康を守るために欠かせない成分の一つがフッ素です。フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯予防に効果があることで知られています。

フッ素は自然界に存在する元素で、多くの食品や水に微量に含まれています。特に歯科では、フッ素が持つ再石灰化作用に注目されています。

再石灰化とは、歯のエナメル質が酸によって溶かされた部分を修復する過程のことです。フッ素は再石灰化を助けるので、虫歯の進行を防ぎます。

フッ素塗布の効果

フッ素効果イメージ

フッ素には、主に3つの効果があります。

エナメル質の強化

フッ素を塗布することで、エナメル質が再石灰化されて酸に対する耐性が向上します。虫歯菌が産生する酸によるダメージが軽減され、歯が強化されます。

虫歯予防

フッ素には、虫歯菌の活動を抑制する効果があります。口腔内の菌バランスが改善され、虫歯のリスクが減少するでしょう。

特に、乳歯や生えたばかりの永久歯に対して効果的です。

初期虫歯の修復

初期の虫歯は、エナメル質の表面が酸によって溶けた状態です。フッ素塗布によって再石灰化が促進されれば、初期虫歯の進行を防いで改善できる場合があります。

フッ素は何歳から使用してもいいのか

フッ素は何歳から使用してもいいのかイメージ

フッ素の使用は、生後6か月頃から始めることが推奨されています。乳歯が生え始める時期で、歯が露出することで虫歯のリスクが増すためです。

早期にフッ素を取り入れることで、歯のエナメル質を強化し、虫歯予防につなげることができます。

ただし、多く取り入れれば良いというわけではありません。フッ素に限りませんが、多量に摂取すると人体に悪影響を及ぼす可能性があります。フッ素入りの歯磨きを使用した場合の、年齢別の適量を確認しましょう。

  • 生後6か月~3歳:非常に少量(米粒程度)
  • 3歳~6歳:エンドウ豆一粒程度
  • 6歳~12歳:歯ブラシのヘッド全体

生後6ヶ月前後で乳歯が生え始めますが、1本でも生えたらフッ素を取り入れましょう。多く使う必要はないので、歯磨きに慣れさせるつもりで行ってください。

3歳頃には、歯磨きの習慣を身につけましょう。エンドウ豆一粒程度のフッ素入り歯磨き粉を使用して歯磨きしてあげてください。

6歳~12歳は、乳歯から永久歯への生え替わりが進む時期です。生えたばかりの永久歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすいです。定期的にフッ素塗布を受け、フッ素入り歯磨き粉の使用を続けることで、永久歯を守れるでしょう。

12歳以降、永久歯が生えそろってからもフッ素の重要性は変わりません。特に思春期以降は食生活や生活習慣の変化により虫歯のリスクが高まるため、フッ素を使ったケアを続けることが大切です。

フッ素の安全性について

フッ素の効果を感じる子ども

フッ素は、適切な使用量を守れば安全です。多くの研究により、フッ素の虫歯予防効果が確認されており、利用が推奨されています。

歯科医院で行われるフッ素塗布では、高濃度のフッ素を短時間で歯に取り込むため、非常に効果的です。専門家の管理のもとであれば、安全に使用できます。定期的なフッ素塗布は、虫歯予防に効果的とされています。

ただし、フッ素の過剰摂取はフッ素症を引き起こす可能性があります。歯に白い斑点や着色が生じる状態です。

そのため、フッ素入り製品の使用量を守ることが重要です。特に子どもの場合、誤って大量に飲み込まないよう注意しましょう。

また、フッ素塗布やフッ素洗口液を使用する際は、必ず歯科医師の指導を受けるようにしましょう。医師の指示を守って使用していれば、健康が害されることは基本的にありません。

日本歯科医師会や世界保健機関(WHO)など、多くの専門機関がフッ素の安全性と効果を認めています。虫歯を予防するためには、積極的にケアに取り入れるべきでしょう。

フッ素塗布の方法

フッ素塗布の方法イメージ

歯科医院でのフッ素塗布は、以下の手順で行われます。

歯のクリーニングを行う

フッ素塗布の前に、歯科衛生士が歯の表面をクリーニングします。歯の表面のプラークや汚れを取り除くことで、フッ素がより効果的に歯に浸透するようにします。

フッ素を塗布する

フッ素を歯の表面に塗布します。塗布後しばらくの間、歯の表面に留まることで効果を発揮します。

フッ素を浸透させる

フッ素が歯に浸透する時間を確保するために、塗布後30分程度は飲食を控えるよう指導されます。フッ素の効果を最大限に発揮するために、指示を守って行動しましょう。

アフターケアを説明する

フッ素塗布後は、日常の歯磨きや食生活の注意点について説明があります。ブラッシング指導などを行う場合もあるので、疑問点などがあれば質問して解決しておきましょう。

フッ素塗布の費用

フッ素塗布の費用イメージ

フッ素塗布の費用は、1回あたり500円から2,000円程度が一般的です。使用するフッ素の種類や施術の方法によっても変わりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

特に小児歯科の場合、定期的なフッ素塗布が推奨されるため、費用も一定期間ごとに発生します。

フッ素塗布を行う頻度

フッ素塗布を行う頻度イメージ

フッ素塗布の頻度は、患者さまの年齢や虫歯リスクによって異なります。一般的には、以下の頻度が推奨されています。

小児の場合

小児歯科では、虫歯予防のために6か月ごとにフッ素塗布を行うことが一般的です。特に乳歯が生え始める1歳から永久歯が生え揃う12歳頃までの間は、定期的なフッ素塗布が推奨されます。

この時期は虫歯のリスクが高いため、定期的なフッ素塗布により歯を強化することが重要です。

成人の場合

成人の場合、虫歯リスクが低い方でも年に1回から2回のフッ素塗布が推奨されます。

ただし、特に歯周病や虫歯のリスクが高い方は、より頻繁にフッ素塗布を受けることが望ましいです。具体的には、3ヶ月に一度程度で受けるよう指示されることもあるでしょう。

フッ素塗布は自宅でもできる?

フッ素入り歯磨き粉と歯ブラシ

自宅でフッ素を取り入れる方法はいくつかあります。以下、自宅に取り入れられるフッ素ケアを紹介します。

フッ素入り歯磨き粉

フッ素入り歯磨き粉は、最も手軽にフッ素を取り入れられるアイテムです。日常の歯磨きに使用することで、フッ素が歯に浸透しエナメル質を強化して虫歯を予防します。適切な使用量を守ることが重要です。

フッ素洗口液

フッ素洗口液は、歯磨き後に使用するうがい液です。口腔内全体にフッ素を行き渡らせることができるため、虫歯予防に効果的です。

フッ素ジェル

フッ素ジェルは、歯磨き後に歯に塗布することで高濃度のフッ素を歯に浸透させるアイテムです。歯科医師の指導のもとで使用するのが望ましいとされているので、使用方法や頻度については歯科医師のアドバイスを受けましょう。

まとめ

笑顔の子供

フッ素は、子どもの歯の健康を守るために非常に重要な成分です。生後6か月頃から始めることが推奨されており、乳歯が生え始める時期から虫歯予防に効果的です。

歯科医院で行うフッ素塗布では、高濃度のフッ素を使用します。エナメル質の強化、再石灰化の促進、虫歯菌の抑制といった効果があります。

費用は1回あたり500円から2,000円程度で、定期的な歯科検診と組み合わせることで効果を最大限に引き出せます。自宅でもフッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口液を使用すれば、日常的に虫歯予防できます。

フッ素の安全性についても多くの研究で確認されており、適切な使用量を守れば問題ないとされています。子どもの歯を健康に保つために、フッ素ケアを積極的に取り入れましょう。

フッ素塗布を検討されている方は、東京都墨田区、「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちらWeb予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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