虫歯は何回通うと治療できる?1回だけで終わらせられる?通院の理由とは
こんにちは。東京都墨田区、「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。
虫歯の治療を考えている方のなかには「1回で虫歯の治療を終わらせることはできる?」「どうして何回も通院しなければいけないの?」といった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
実際には軽度の虫歯であれば1回で治療が完了することもありますが、虫歯の程度によっては複数回通院しなければならないこともあります。
今回は、虫歯の治療内容や歯科医院に通う回数、何度も通院が必要な理由、早く治療する方法などについて解説します。
虫歯の治療内容
虫歯の治療内容は、虫歯の進行具合によって異なります。軽度であれば虫歯の部分を削って詰め物をするだけで完了しますが、虫歯が進行していた場合には神経を取り除かなければならないケースもあるでしょう。さらに、重度の虫歯の場合は、抜歯が必要になることもあります。
虫歯が重症であればあるほど処置に手間や時間を要するため、通院回数も増えることになります。そのため「虫歯かな?」と感じた時点で、放置せずにできるだけ早めに歯科医院を受診することが大切です。
虫歯は何回通うと治療できる?
では、虫歯を治療する場合、歯科医院に何回通えばよいのでしょうか。ここでは、通院回数の目安について解説します。
虫歯部分を削って詰める治療の場合
虫歯が軽度の場合には、虫歯の部分を削って取り除き、削った部分に詰め物をする治療が行われます。詰め物にはレジンと呼ばれる歯科用プラスチックが用いられますが、レジンは光を当てればすぐに硬化するため治療は基本的に1回で完了です。
ただし、奥歯の場合には型取りをしてから詰め物を作成する必要があります。そのため、通院回数は2回程度となるでしょう。
なお、虫歯が同時に複数本できているような場合には、一度に複数の歯を治療することはしません。全体的な噛み合わせも考慮する必要があるため、一度に複数の歯を削るのではなく、1回の通院当たり1本ずつ治療を行うことが一般的です。
そのため、虫歯の本数に応じて、通院回数も多くなるでしょう。
神経を取り除く場合
虫歯が進行して痛みが出ている場合には、神経を取り除く根管治療を行うことがあります。根管治療では、虫歯を削ってから神経を取り除き、被せ物を被せる処置が行われます。すべての処置を1回で終わらせることはできないため、4~6回通院することが一般的です。
また、前歯の治療などで軽い歯肉炎を起こしている場合には、先にクリーニングを行って歯肉の状態が改善したことを確認してから被せ物を装着します。そのため、2回ほど通院回数が増えることもあるでしょう。
歯茎に膿が溜まっている場合
根管治療を行った部分に膿が溜まって再治療が必要になるケースもあります。このような場合には、膿を全て取り除いて洗浄や消毒をくり返し、膿が出なくなったことを確認してから再度被せ物を装着する必要があります。
なお、根管内が感染している場合には、最初の根管治療よりも回数が多くなる傾向にあります。通院回数に個人差はあるものの、少なくとも6~7回程度が目安となります。
抜歯が必要な場合
虫歯が歯の根まで達している場合や歯の根が割れたり欠けたりしている場合には、抜歯が必要になるケースがあります。抜歯そのものは1回の通院で完了しますが、抜歯した部分を補う治療を行うために複数回通院することになるでしょう。
失った歯を補う治療としては、入れ歯やブリッジ、インプラントなどが挙げられます。ブリッジは最短2回、入れ歯は3回程度が目安です。なお、インプラントは人工歯根が顎の骨と結合するまで数か月かかりますので、治療完了までは早くても半年程度かかります。
虫歯の治療は1回だけで終わらせられる?
繰り返しになりますが、虫歯の治療回数は虫歯の状態によって異なります。軽度の虫歯であれば、1回の治療で終わらせられることもあります。実際に何回通院しなければならないか判断するためには、患者さんの歯や歯茎の状態を確認する必要があります。
虫歯を放っておいてもよくなることはありませんので、できるだけ早めに歯科医院を受診することが望ましいでしょう。
虫歯の治療に何度も通院が必要な理由
では、なぜ虫歯の治療には何度も通院をしなければならないのでしょうか。ここでは、何度も通院が必要な理由について解説します。
1本ずつ治療を行うため
先にも述べた通り、虫歯が複数本あるような場合には一度に削ると噛み合わせに問題が生じる可能性があります。そのため、全体の噛み合わせを確認しながら1本ずつ治療を進めていく必要があるのです。
虫歯の本数が多ければ多いほど通院回数が増えるため、虫歯の本数が少ないうちに歯科医院を受診して、治療を受けることが望ましいでしょう。
段階的な処置が必要なため
虫歯の治療には手間がかかる処置が非常に多いです。例えば、歯を削ったり詰め物をしたり、歯の根の消毒をしたり歯型を取ったりといったさまざまな処置があります。
虫歯をしっかりと治療するためには段階を踏んだ丁寧な処置が必要となるため、結果的に回数や時間を要することになります。
保険治療の制約があるため
保険診療には細かい決まりがあり、1回の通院で行なえる治療には限りがあります。なかには「歯科医師が儲けようとして、あえて通院回数を増やしているのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
治療の回数は多くの患者さんに平等に歯科医療を提供するために守らなければならないルールとして決まっているのです。
虫歯をなるべく早く治療する方法
虫歯治療のために何度か歯科医院を受診しなければならないケースがありますが、仕事や育児などで何度も通院するのが難しいという方もいるでしょう。ここでは、虫歯をなるべく早く治療する方法について解説します。
できるだけ早い段階で歯科医院を受診する
繰り返しになりますが、虫歯は軽度の段階であれば1回の治療で済むこともあります。虫歯が重症になればなるほど、治療にかかる回数や患者さんの負担が増えることになりますので、できるだけ早い段階で歯科医院を受診することが大切です。
虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。それどころか放っておくと虫歯は進行して大掛かりな治療が必要になる可能性があります。そのため「虫歯かな?」と思ったら、できるだけ早い段階で歯科医院を受診して治療を受けることが重要なのです。
定期検診を受ける
定期的に検診を受けることも重要です。定期的に検診を受けていれば、万が一虫歯になっていても、早期に発見でき、すぐに治療できるでしょう。
また、定期検診ではクリーニングやブラッシング指導も受けられます。毎日のケアでは取り除けない汚れを取り除いたりセルフケアを見直したりできるため、虫歯の予防につながります。そのため、3~6ヵ月に1回程度は定期検診を受けるようにしましょう。
毎日のセルフケアを丁寧に行う
虫歯を進行させないためには毎日のセルフケアが大切です。なかなか歯科医院へ通う時間がないという方は毎日のセルフケアを丁寧に行うことを心がけてみてください。
虫歯の本数は増えれば増えるほど治療にかかる回数が増えるため、できるだけ虫歯を作らないような生活習慣を身につけることも大切です。
なお、すでに虫歯が疑わしい箇所があれば、できるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
短期集中歯科治療を受ける
歯科医院のなかには短期集中歯科治療に対応しているところもあります。短期集中歯科治療とは1回の治療時間を長くとることで通院回数を少なくできる方法のことです。
一般的な歯科では1回あたり1時間程度の診療時間ですが、短期集中歯科治療では治療時間を長く確保して集中的に治療が行われます。
「忙しくて何度も通院するのが難しい」「どうしても治療回数を減らしたい」という方は、短期集中歯科治療に対応した歯科医院を選ぶのも方法のひとつです。
まとめ
「虫歯の治療に何回も通うのが面倒」「虫歯の治療は1回で終わらせたい」と考える方は多いものです。通院回数は虫歯の状態によって異なりますが、軽度であれば1~2回程度で治療が終了することもあります。
虫歯は早めに治療を開始したほうが通院回数を減らすことができ、また患者さんの負担も軽減できるため、気づいた時点で早めに歯科医院を受診しましょう。
虫歯治療を検討されている方は、東京都墨田区、「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちら、Web予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。