前歯2本をセラミックにしたい!メリットや素材の種類、費用と注意点とは
こんにちは。東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。
歯の中でも最も人目につきやすい前歯2本だけをきれいに整えたいという方もいるのではないでしょうか。歯並びを整えるための治療としては矯正治療が一般的ですが、前歯のみの軽度の乱れであれば、セラミックで治療することも可能です。
今回は、前歯2本をセラミックにするメリット・デメリット、素材や費用、注意点などについて解説します。
前歯2本だけをセラミックにできる?
結論からお伝えすると、前歯2本だけをセラミックにすることは可能です。軽度の歯並びの乱れや歯の色・形・大きさなどを整えるために選択する方が多いです。歯並びの乱れが重度の場合は、十分に改善できない可能性があります。
セラミック治療では、歯の表面を削ってセラミックを被せて審美性を改善します。前歯2本だけをセラミックにする場合、周囲の健康な歯を傷つけることなく治療できます。前歯は目立つため、部分的な治療でありながら全体的な審美性を高めることもできるでしょう。
前歯2本をセラミックにするメリット
前歯2本をセラミックにすると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、前歯2本をセラミックにするメリットについて解説します。
短期間で治療が完了する
歯を削って上からセラミックを被せれば治療が完了するため、治療期間が短いことはメリットといえます。治療は数週間~3ヶ月程度で終わることが一般的です。
結婚式や成人式の写真撮影など、何らかのイベントまでに口元の見た目を改善したい方に選ばれています。
歯の色や形を整えられる
セラミックは、色や形を自由に調整することが可能です。歯の大きさや形、色などを調整できるため、自分の理想の前歯に近づけることができるでしょう。
一般的な矯正治療では歯の大きさや色、形などは変えられません。歯の色や形などを整えられるのは、セラミック治療ならではのメリットといえます。
治療後の後戻りがない
一般的な矯正治療では、矯正終了後に歯並びが再び乱れる後戻りのリスクがあります。セラミックで前歯の歯並びを改善した場合、後戻りの心配はありません。歯を動かすのではなく、セラミックを被せて見た目を整えるからです。
金属アレルギーの方でも使用できる
セラミックは陶材ですので、金属アレルギーの方でも使用可能です。メタルボンドなど一部の素材では金属を使用していますが、金属を一切使用していない素材を選択することも可能です。
金属アレルギーのある方は、事前に歯科医師へ伝えるようにしましょう。
前歯2本をセラミックにするデメリット
前歯2本をセラミックにする場合には、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットのどちらも確認した上で、治療を受けるかどうか判断することが大切です。
被せ物が小さくなることがある
前歯部分の歯並びを改善したいためにセラミック治療を選んだ場合、歯は移動させないためスペースが足りなくなることがあります。被せ物のサイズを小さくして収める必要があるので、自分の理想とする前歯よりも小さくなる可能性も考えられるでしょう。
噛み合わせの改善はできない
一般的な矯正治療では噛み合わせの調整も行われますが、前歯のみを整えるセラミック矯正の場合は噛み合わせの改善はできません。すでに噛み合わせに問題が生じているような場合には、矯正治療で歯並びや噛み合わせを改善する必要があるでしょう。
神経を抜く可能性がある
前歯の見た目をセラミックで改善する場合、健康な前歯を削って土台を作ります。その際、歯を大きく削る必要があれば、神経を抜くこともあります。神経を抜く必要があるかどうかは症例によって異なりますので、まずは歯科医院で相談しましょう。
周りの歯の色と差がでることがある
セラミックは天然の歯に比べて着色しにくいため、将来的に周りの天然歯の色と差が生じることも考えられるでしょう。歯の色の差を防ぐためにも、定期的なメンテナンスやケアが欠かせません。
割れたり欠けたりすることがある
セラミックは陶材ですので、金属に比べると強度が劣ります。普段の食事で割れる可能性は低いですが、前歯をぶつけたり前歯にボールが当たったりした場合には、破損することも考えられます。
前歯2本をセラミックにするときの素材
前歯2本をセラミックにする際には、いくつかの種類の中から素材を選択できます。ここでは、前歯のセラミック矯正に用いられるおもな素材について解説します。
オールセラミック
オールセラミックとは、文字通りセラミックのみで作られたもので、審美性や機能性に優れています。天然歯に近い見た目なので前歯にも使用されることが多いです。
耐久性も高く、長期間美しい状態を維持できる点も魅力です。
e-max
e-maⅹとは、ニケイ酸リチウムガラスを主成分としたセラミックの一種で、透明感に優れているのが特徴です。天然歯よりも美しいと称されるほど審美性が高く、前歯に使用しても違和感なく仕上がるでしょう。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高い素材です。オールセラミックに比べると透明感や白さはやや劣るものの、美しさと耐久性を兼ね備えた素材といえます。
強度が求められる奥歯に使用されることが多いですが、前歯への使用も可能です。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(プラスチック)を組み合わせた素材です。柔軟性があり、割れにくいという特徴があります。他のセラミックに比べてコストが抑えられることが特徴です。耐久性や審美性は他のセラミックに劣ります。
前歯2本をセラミックにするときの素材別の費用
奥歯などでも同様ですが、セラミック治療の費用は選択する素材によって大きく変動します。ご紹介した素材で前歯2本を治療する場合の費用の相場は、以下のとおりです。
- オールセラミック:20万~40万円
- e-max:24万~48万円
- ジルコニア:20万~30万円
- ハイブリッドセラミック:10万〜20万円
セラミック治療は基本的に自由診療のため、歯科医院によって価格設定が異なります。また、費用だけでなく、素材の特徴やご自身の希望も考慮して素材を選択する必要があるでしょう。
複数の歯科医院でカウンセリングを受けてから検討するのも、方法のひとつです。
前歯2本をセラミックにするときの注意点
前歯2本をセラミックにするときには、いくつか注意するべき点があります。注意点は、以下の通りです。
リスクを理解しておく
前歯を短期間できれいにできるセラミック治療ですが、先にもお伝えした通りさまざまなリスクがあります。歯の神経を抜く必要があったり理想の歯の大きさを実現できなかったり、必ずしも希望の仕上がりになるとは限りません。
セラミック治療を受ける際には、このようなリスクもしっかりと理解する必要があります。
丁寧なセルフケアを行う
セラミックで前歯の見た目を改善するときは、天然歯を削って土台にして被せ物を装着するのが一般的です。そのため、土台となる歯と被せ物との間にプラークが侵入しやすいという特徴があります。
土台の歯が虫歯になれば、最悪の場合抜け落ちる可能性も考えられます。きれいに整えた歯を長期的に維持するためにも、毎日のセルフケアが重要です。
硬い食べ物は避ける
セラミックは強い衝撃を受けると欠けたり割れたりすることがあるため、硬い食べ物を前歯で噛むのは避けるようにしましょう。また、歯ぎしりの癖がある方は、マウスピースの装着を検討することも必要です。
定期的なチェックを受ける
先にも述べましたが、セラミック治療を施した箇所は虫歯のリスクが高まります。また、セラミックの欠けや破損が生じることも考えられますので、定期的に歯科でチェックを受けましょう。
まとめ
セラミック治療は、一般的な歯列矯正よりも短期間できれいな前歯を手に入れられる方法です。健康な天然歯を削る必要があるため、治療を受ける際にはリスクを理解する必要があるでしょう。
また、セラミックの種類や歯科医院によっても費用が異なりますので、まずは詳しい検査を受けて実際にかかる費用の目安を確認することも大切です。セラミック治療について疑問があれば、ご気軽に歯科医院へご相談ください。
前歯2本のセラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちら、Web予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。