インプラントはなぜ高いの?高額でも選ばれている理由と負担を抑える方法
こんにちは。東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。
インプラント治療は、失った歯を補うための治療方法の一つです。インプラントは、天然歯のような見た目や機能を再現でき、長期間快適に使用できるため人気があります。
しかし、治療費用が高額になる点が、デメリットです。
この記事では、インプラントが高い原因や、高くても選ばれる理由について解説します。インプラントの費用を抑える方法の紹介や、他の治療方法との比較もしているので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラントはなぜ高いの?
インプラント治療が高額になる主な理由は、以下のとおりです。
保険適用外だから
インプラント治療は、基本的には保険が適用されません。保険は、噛む・話すなどの必要最低限の回復を目的とした治療に適用されます。インプラント治療は、審美性や機能性の向上が主な目的のため、保険適用外なのです。
自費診療となり、全額自己負担しなければならないので、保険適用の治療と比べて費用が高額になります。また、自費診療のため、歯科医院ごとに費用の差が大きいことも費用が高くなる要因の一つです。
高度な技術と知識が必要だから
インプラント治療には外科手術が伴い、安全に治療をすすめるためには歯科医師の高度な技術と豊富な知識が欠かせません。
しかし、一般的な歯科治療と比べるとインプラント治療は歴史が浅く、インプラント治療に対応できる歯科医師は少ないといえます。また、インプラント治療の技術や知識は日々更新されるので、最新の情報を得るために講習会に参加するなどをして学び続けなければなりません。
このように、インプラント治療ができる歯科医師の技術料などが反映され、費用が高くなるのです。
そもそも材料費が高いから
安全にインプラント治療をすすめるには、高品質のインプラント体を使用しなければいけません。インプラント体を提供しているメーカーはさまざまありますが、中には低価格のインプラント体もあります。
しかし、低価格のインプラント体は品質が低いおそれがあり、安全性に欠けるのです。
高品質なインプラントを使用すれば、安全に長期間使用できる可能性が高まりますが、その分価格も高額なため、治療費用が高くなる要因になります。
設備を整える必要があるから
インプラントは顎の骨に穴を空け、インプラントを埋入するという外科手術が必要です。安全に手術をすすめるためには、レントゲンやCT撮影などを使用して正確な埋入位置を把握しなければなりません。
インプラント体を埋入する際には、マイクロスコープなど手術中の精密な操作をサポートする機器も必要でしょう。
また、インプラントの手術は徹底された衛生管理のもと行う必要があります。治療箇所が細菌感染を起こすと、インプラント体が顎の骨に定着しなかったり術後にインプラントが抜け落ちたりするなど、治療の失敗につながるからです。
インプラントの治療費には設備や環境を整える費用も含まれるため、一般的な歯科治療よりも費用が高い傾向にあります。
治療期間が長いから
インプラント治療は、半年〜1年程度かかるのが一般的です。また、治療後も長期にわたって歯科医院に通い、メンテナンスを受けなければなりません。
治療期間が長く、その分通院回数も多くなることも、インプラント治療の費用が高まる理由の一つでしょう。
インプラントとほかの治療の費用比較
歯を失った際の治療には、インプラント以外にもブリッジや入れ歯があります。インプラント以外の治療法は、選択する素材や構造によりますが保険が適用されることがあります。
保険が適用される場合、ブリッジの費用は約1~2万円、入れ歯の費用は約5,000~1万5,000円です。自由診療の場合は患者様の希望などによって費用が変動しますが、相場はブリッジが約10~30万円、入れ歯は約10~60万円です。
インプラントには基本的に保険が適用されず、1本あたり約30~40万円が相場です。
ブリッジと入れ歯には保険が適用されるため費用を抑えられるのが特徴ですが、ブリッジ・入れ歯ともにインプラントよりも寿命が短いです。数年ごとに修理や交換が必要になることが多く、長期的には費用の負担が増加する可能性があります。
インプラントは高額ですが耐久性が高く、適切なメンテナンスを続ければ20年以上問題なく使用し続けることもできます。また、インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入して固定します。見た目がよいのはもちろん、周りの歯に負担をかけずにお口の健康を維持できるのです。
ただし、外科手術が必要なため、患者様によっては治療できない場合がある点には注意しましょう。
どの治療法にもメリットとデメリットがあり、患者様によって適切な治療法は異なります。費用だけで選ばず、何を優先したいかを明確にした上で歯科医師とともによく検討することが大切です。
費用が高くてもインプラントが選ばれている理由
ここでは、費用が高くてもインプラントが選ばれる理由について、解説します。
しっかり噛めるようになる
インプラント体の素材にはチタンが使用されていますが、チタンは生体親和性が高く、骨としっかり結合するという特性があります。顎の骨に人工歯根を埋め込むんで固定され、自分の歯のように噛めるようになることがインプラントの最大のメリットです。
ブリッジや入れ歯も噛めるようにはなるものの、インプラントに比べると噛み心地は劣ります。
審美性が高い
インプラントで使用する人工歯には、セラミックやジルコニアなどの審美性の高い素材を使用します。また、独立して機能するため、部分入れ歯のように隣接する歯に金属のバネをつける必要もありません。
そのため、自分の歯のような自然な見た目を再現でき、他の歯にもよく馴染む点は大きなメリットと言えるでしょう。
ブリッジや入れ歯もある程度の見た目は改善されますが、金属が目立ったり人工歯が不自然だったりして違和感を与えることがあります。
周りの歯に負担をかけない
インプラントは周りの歯に負担をかけない点も、選ばれる理由の一つです。ブリッジや入れ歯は周りの歯を支えにする必要があるため、隣接した歯を削ったりバネをかけたりしなければなりません。
周りの歯に負担がかかり、寿命を縮める可能性があるでしょう。
インプラントは顎の骨を支えにするため、周りの歯を削ったりバネをかけたりする必要がなく、負担をかけることはありません。残っている歯の寿命を守ることにもつながるため、インプラントは将来的に多くの歯を残したい方に良い選択肢と言えます。
耐久性が高い
インプラントは耐久性が高いため寿命が長く、適切なメンテナンスを続ければ10〜15年、それ以上長持ちすることも珍しくありません。
ブリッジや入れ歯は保険適用の場合費用が抑えられますが、経年により劣化しやすく、ブリッジは7〜8年程度、入れ歯は5年程度の寿命といわれています。インプラントは初期費用がかかるものの、丈夫で長持ちしやすいのがメリットです。
そのため、インプラントはコストパフォーマンスが高い治療方法と言えるでしょう。
インプラントの高額な費用負担を抑える方法
ここでは、インプラントの高額な費用を、できるだけ抑える方法について解説します。
医療費控除を申請する
インプラント治療は、医療費控除の対象になる可能性があります。医療費控除とは、1年間の医療費が一定額を超える場合に確定申告すれば税金の一部が還付される制度のことです。
生計を共にするご家族の分の医療費も合算できるので、まとめて申請すると良いでしょう。
一度患者さまで治療費を支払わなくてはいけませんが、医療費控除を活用すれば実質的な費用負担を軽減できます。控除を受けるためには治療費の領収書や明細書が必要なため、きちんと保管し、正確に申告できるようにしておいてください。
クレジットカードでポイントを貯める
インプラント治療の支払いを、現金ではなくクレジットカードで支払うと、ポイント還元を受けられます。高額な治療費であればあるほど、獲得できるポイントも増え、ポイントを他の支払いに利用することで、実質的な費用負担を軽減できるでしょう。
ただし、歯科医院によっては、支払い方法が限定される場合があります。そのため、支払い方法については、事前に確認しておきましょう。
デンタルローンの利用
デンタルローンを利用することでインプラントの費用を分割で支払え、月々にかかる支払い金額を抑えられます。一度に大きな出費を避けられるため、家計への負担を軽減できるでしょう。
ただし、ローンを利用する際には金利手数料がかかり、結果的にトータルの費用がかさむ場合があります。また、歯科医院によって条件なども異なるため、複数の選択肢を比較して検討することが重要です。
具体的な返済計画を立て、ご自身の経済状況に合ったローンを選ぶことで、無理のない治療費の支払いができるでしょう。
まとめ
歯科医院によって異なりますが、インプラントの費用相場は1本約30〜40万円程度と、高額な傾向にあります。高額な理由は、保険適用外なことや技術料が反映されていること、高品質な素材を使用する必要があることなど様々です。
インプラントは初期費用がかかるものの、ブリッジや入れ歯よりも丈夫で長持ちします。適切なメンテナンスを続ければ再治療の必要もないため、結果的にコストパフォーマンスが高い治療といえるでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
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