虫歯の治療費が知りたい!進行段階別の相場、治療回数、高額になる症例も
こんにちは。東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。
虫歯治療が必要になった場合、治療費が気になる方は多いのではないでしょうか。歯科治療は、簡単に終わる処置ばかりではないため「高額になるのではないか」と心配することもあるかもしれません。
今回は、虫歯の治療費について解説します。進行段階別の相場や治療回数、高額になる症例などをご紹介します。
虫歯治療は保険が適用される?
虫歯治療には、基本的に保険が適用されます。
ただし、保険が適用されるのは、保険で定めたられた方法で行った治療と、定められた素材を使用した場合のみです。保険の対象になるのは、歯の機能を補う最低限の治療という決まりがあります。
例えば、セラミックなどの審美性の高い材料で治療する場合や、最先端の技術や治療法を行いたい場合には、保険が適用されません。安価に治療を希望する場合には、予め保険診療で治療をして欲しい旨を伝えるようにしましょう。
お口の状態によって変動することも多いため、治療を受ける際に歯科医師やスタッフに費用の確認をしておくとよいでしょう。
虫歯の治療費の相場[進行段階別]
虫歯の治療方法は虫歯の進行度によって変わるため、治療費も変わります。ここでは、虫歯の進行段階ごとの治療費の相場をご紹介します。
初期段階の虫歯
虫歯が歯のエナメル質、もしくは象牙質の表層までの進行の場合、虫歯部分を削って詰め物をする治療を行います。
費用の相場は保険適用の3割負担で、1,500円〜3,000円程度です。虫歯の範囲や大きさなどによって変動します。
中程度の虫歯
虫歯がエナメル質の下の象牙質にまで進行した場合や、虫歯の範囲が広くレジンだけで治療が難しい場合には、型取りをして詰め物や被せ物をする治療を行います。
費用の相場は保険適用の3割負担で、2,000円〜1万円程度です。虫歯の部位、詰め物・被せ物の種類や大きさによって費用が変わります。例えば、奥歯の小さな詰め物の場合は2,000円程度、前歯の虫歯で全体に被せる必要がある場合には1万円程度でしょう。
歯の神経にまで到達した虫歯
虫歯が進行して歯の神経にまで到達すると、歯の神経を取る治療をする必要があります。神経を取り除いた後、歯の内部がきれいになるまで消毒・洗浄を繰り返し、その後は被せ物の治療も必要です。
費用の相場は保険診療の3割負担で、7,000円〜2万円程度です。
歯を残せない重度の虫歯
虫歯で歯の大部分を失い、歯の神経も壊死している場合には抜歯します。費用の相場は保険診療の3割負担で、3,000円〜7,000円程度です。
虫歯の治療回数[進行段階別]
虫歯の治療回数は、虫歯の進行段階によって変わります。虫歯が進行するほど治療が複雑になり、患者様への負担も大きくなります。
初期段階の虫歯
虫歯部分を削り取り、レジンという詰め物を充填する治療を行います。治療回数は1回が一般的です。
中程度の虫歯
虫歯部分を削り取り、歯の型取りを行った後に詰め物や被せ物の治療を行います。型取りと完成した詰め物・被せ物の装着の最低2回の治療が必要で、回数の目安は2回〜3回です。
歯の神経にまで到達した虫歯
虫歯が歯の神経にまで達すると、神経を取る治療を行います。神経を除去した後、根管内がきれいになるまで薬の交換をしてしっかり消毒する必要があります。神経の治療は、およそ3〜5回の治療が必要です。
神経の治療が終わった後、歯を再建するための治療が必要になります。被せ物の治療になることが多く、プラスで2回程度の治療回数がかかります。
歯を残せない重度の虫歯
残念ながら歯を残せない場合は、抜歯の治療を行います。抜歯にかかる治療回数は、抜歯と消毒の2回程度です。
その後、失った歯の部分を補う治療をする必要があります。保険診療の場合はブリッジか入れ歯が選択肢としてあげられます。噛み合わせの調整などが必要なので、5回程度通うこともあります。
虫歯の治療費が高額になる症例
保険診療の虫歯治療でも、症例によっては高額になることもあります。具体的な例を確認しましょう。
虫歯が重度の場合
上述したとおり、虫歯の進行度によって治療にかかる費用は変動します。重症化すればするほど複雑な治療が必要になり、費用の負担が増加するのです。
前歯の被せ物の治療
前歯の被せ物は、保険適用の場合、硬質レジン前装冠かCAD/CAM冠を選択できます。
硬質レジン前装冠は、金属の被せ物の表面にレジンという歯科用プラスチックを貼り付け、外側から見えるところだけ白くした被せ物です。保険適用の3割負担で1本あたり5,000円〜8,000円程度が相場です。
CAD/CAM冠は、コンピューターで削り出したプラスチック性の被せ物です。保険適用の3割負担で1本あたり6,000円前後です。
どちらの場合も、レジン充填や詰め物の治療と比較すると高いです。
前歯は目立つ部分なので、見た目が良い被せ物を入れたいという方も多いでしょう。セラミックやジルコニアなど、自費診療の被せ物を選択した場合の費用の相場は8万円〜18万円程度です。
根管治療に時間がかかる症例
神経を失った歯で、歯の根の治療(根管治療)が必要になった場合は治療費が高額になるかもしれません。根の先の炎症が広がっているようなケースでは、根管がきれいになるまで清掃・消毒を繰り返し行う必要があります。
保険診療の3割負担では1回あたり2,000円程度の費用ですが、時間がかかる症例では6回〜10回通わなければならないことがあります。特に、治療を一度中断したり、予約の変更などでなかなか通院できなかったりした場合には、通常よりも治療終了までに時間がかかります。
1回あたりの通院費は高くなくても、通院回数が増えればトータルの治療費用が増加します。根管治療を受ける場合には、歯科医師に指示された頻度で最後まで通院することが大切です。
虫歯の治療費の負担を抑える方法
虫歯は自然には治りません。進行するほど複雑な治療が必要になり、治療費が高額になるでしょう。虫歯になったら早めに治療をすることや、虫歯にならないように予防をすることが、治療費を抑えるうえで重要です。
定期検診に通う
虫歯は初期の段階では痛みがないため、自分で気づくことは難しいです。痛みを感じるようになった頃には、すでに進行していることが多いのです。
そのため、定期検診を受けて、早期発見・治療に努めることが重要です。定期的に口内の状況を確認してもらえば、虫歯だけでなくさまざまな口腔トラブルの早期発見につながります。
定期検診には費用がかかりますが、保険が適用されます。虫歯の治療と比較すると、安価に歯の健康を保つことができます。
また、ごく初期の虫歯であれば、歯を削る処置が必要ないことが多いです。フッ素の塗布とブラッシング方法の改善で治癒を見込めることがあります。治療の負担を減らせることも、定期検診のメリットです。
口腔ケアを徹底する
治療費の負担を抑えるうえで最も効果的なのは、虫歯を予防することです。定期検診とあわせて、歯のクリーニングやフッ素塗布を受けることで、虫歯になりにくいお口の環境を作ることができます。
また、日頃の口腔ケアも非常に重要です。定期検診は頻度が高くても月に1回程度なので、日々のケアがお口の状態に大きく影響します。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して汚れをしっかり除去しましょう。ツールの選び方や使い方が分からない場合や、ご自身のブラッシング方法があっているか不安な場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けると良いでしょう。
まとめ
虫歯の治療は、基本的に保険診療で行われます。虫歯の進行の程度によって治療内容が異なり、かかる費用や治療回数も変わります。
虫歯が進行すればするほど治療が複雑になり、費用は高くなる傾向にあります。治療回数も増加するので、早期発見・治療が非常に重要といえるでしょう。
定期検診を受けながら日頃のケアを徹底し、虫歯予防に努めることも大切です。虫歯治療が必要になった場合、治療費ついて不安なことがあるなら、歯科医師やスタッフに相談してみると良いでしょう。
虫歯治療を検討されている方は、東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちら、Web予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。