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奥歯をセラミックにするメリットは? 治療方法や費用について徹底解説

こんにちは。東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」です。

セラミック歯

奥歯をセラミックにしたいとお考えの方がいるのではないでしょうか。奥歯をセラミックにする治療には、審美性や耐久性、健康面で多くのメリットがある一方で、費用や治療の負担といったデメリットも存在します。

本記事では、奥歯をセラミックにするメリットやデメリット、治療の流れ、費用について解説します。銀歯との違いについても解説しますので、奥歯をセラミックにしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

奥歯をセラミックにするメリット

奥歯にセラミックにするメリットのイメージ

奥歯をセラミックにすることには、多くのメリットがあります。ここでは、その具体的なメリットについて詳しく解説します。

審美性が高い

銀歯の場合は口を開けたときに目立つことがあります。

一方でセラミックは天然歯に近い質感や色味を再現できるため、治療跡が目立ちません。セラミックを選ぶことで自信を持って口を開けられるようになるでしょう。また、歯茎との境目も自然に仕上がるため、美しい見た目を保つことが可能です。

耐久性が高い

銀歯の寿命は一般的に5年程度と短いです。

一方でセラミックは硬く、奥歯のように強い咬合力がかかる部分にも使用できる素材です。セラミックの寿命は10〜15年ほどといわれており、しっかりとケアを行えばそれ以上使用できる場合もあります。

金属アレルギーの心配がない

セラミックの歯のなかには金属を使用しないものもあります。そのため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。また、金属を使用しないセラミックの歯を選択すれば、唾液によって金属が溶け出すことがないため、歯茎が黒ずむリスクも回避できます。

虫歯や歯周病になりにくい

セラミックの表面は滑らかで、歯垢が付着しにくいです。そのため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できます。劣化しにくく、天然の歯との間に隙間ができにくいことも、虫歯になりにくい理由です。

ただし、必ずしも虫歯や歯周病にならないというわけではありません。セルフケアや定期的な歯科検診を怠ると、土台となる天然の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

奥歯をセラミックにするデメリット

奥歯をセラミックにするデメリット

奥歯をセラミックにするのには、さまざまなメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。以下では、奥歯をセラミックにするデメリットについて詳しく解説します。

費用が高額

セラミック治療は自費診療のため、保険が適用される銀歯と比較して治療費が高額です。費用に関してはのちほど詳しく解説しますが、1本あたり数万円〜十数万円程度かかるでしょう。

一方、保険が適用される銀歯であれば1万円以下で済むことが多いです。できるだけ費用を抑えたいと考えている方にとって、費用が高額である点は大きなデメリットといえるでしょう。

健康な歯を多く削る

セラミックの被せ物や詰め物の強度を確保するためには一定の厚みが必要です。そのため、治療の際に健康な歯質を多く削るケースが少なくありません。特に奥歯は噛む力が強く、耐久性を高めるために厚みが求められるため、削る量が増える傾向にあります。

歯を多く削ると歯の寿命が短くなる可能性があるほか、削ることで知覚過敏の症状が現れるリスクも高まります。

破損するリスクがある

セラミックは硬い素材ですが、外部から強い衝撃が加わったり歯ぎしり・食いしばりの癖があったりすると割れることがあります。特に奥歯は食事などで大きな力がかかる部位であるため、割れるリスクが高いとされています。

例えば、普段の食事でかかる噛む力は10〜20kg程度と言われていますが、歯を食いしばると100kgほどの力がかかることもあります。このような大きな力が瞬間的に加わると、セラミックが欠けたり割れたりする可能性があるのです。

破損した場合には再治療が必要になり、費用や時間がかかる点も理解しておく必要があります。

奥歯をセラミックにする治療法と流れ

奥歯をセラミックにする治療法と流れを説明する歯科医師

奥歯をセラミックにする治療法には、インレーとクラウンがあります。インレーは虫歯などで削った部分に詰めるもので、クラウンは歯を大きく削ったときに全体を覆うものです。

奥歯をセラミックにする場合、いくつかのステップを経て進められます。以下で一般的な流れを解説します。

事前カウンセリングと検査

治療前に歯科医師が歯並びや噛み合わせを確認します。また、虫歯や歯周病の有無も確認し、必要であれば先に治療を行います。この段階で歯型を取り、治療プランが具体化されます。

仮歯の作製と調整

セラミックの詰め物・被せ物を装着する前に仮歯を装着します。仮歯は噛み合わせの確認やフィット感の調整に使用されます。違和感や痛みがあれば修正します。

セラミックの作製

セラミックの素材や色を決めます。その後、歯科技工士が精密にセラミック歯を作製します。

セラミックの装着

セラミックの詰め物・被せ物が完成したら装着します。噛み合わせを細かく調整したら、専用の接着剤で固定します。治療後も定期的にメンテナンスを受けることで、セラミックの歯を長持ちさせることが可能です。

奥歯のセラミックの種類

複数のセラミック歯

奥歯は咬合力が強くかかるため、耐久性や機能性を重視した素材選びが求められます。以下では、奥歯に使われる主なセラミックの種類について解説します。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックにプラスチック素材を混ぜた柔軟性のある素材です。硬すぎず割れにくいため、奥歯の詰め物や被せ物としても使用できます。また、適度な弾力性があるため、噛み合わせの歯に負担がかかりにくい点も特徴です。

一方で、ほかの素材に比べると耐久性が低く、長期間使用すると摩耗や変色が起こりやすい点はデメリットといえるでしょう。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方には適さないかもしれません。

ジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど高い強度を誇る素材です。強い力にも耐えられるため、奥歯に使用されることが多いです。また、天然歯に近い色調を再現しやすく、審美性にも優れています。

ただし、ジルコニアの硬さが原因で、噛み合わせの歯を傷つける可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを使用した素材で、耐久性と審美性の両方に優れています。特に透明感が高く、天然歯に近い美しさを実現できるため、奥歯だけでなく前歯にも使用されることが多いです。

硬すぎず柔軟性があるため、噛み合う歯を傷つけにくい点もメリットです。力のかかりやすい奥歯に使用されることも多く、さまざまな部分に対応可能な素材といえます。

メタルボンド

メタルボンドは、内側に金属を使用し、その外側をセラミックで覆った被せ物です。金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備えており、耐久性が求められる奥歯にも使用されます。

一方で、内側の金属が原因で歯茎が黒ずむことがあるため、審美性を重視する方は注意が必要です。また、金属アレルギーのリスクも考慮する必要があります。

奥歯のセラミック治療の費用

奥歯のセラミック治療の費用のイメージ

セラミック治療は審美性を高めることを目的とした治療のため、保険が適用されません。自由診療となるため、費用は高額です。奥歯をセラミックにする場合にかかる治療費は、使用する素材によって異なります。

セラミック1本あたりの一般的な費用相場は、以下の通りです。

  • ハイブリッドセラミック:4万円〜12万円程度
  • ジルコニア:12万円〜18万円程度
  • e-max:8万円〜14万円程度
  • メタルボンド:8万円〜15万円程度

治療を受ける歯科医院によっても費用は異なりますので、事前に歯科医師に確認することが大切です。

セラミックと銀歯の違い

セラミックと銀歯の違いのイメージ

銀歯は金銀パラジウム合金などの金属を使用しており、保険が適用されるため費用を抑えられるのが最大のメリットです。奥歯の場合、1本あたり数千円程度とセラミックに比べると安価で、耐久性にも優れています。

しかし、長期間使用すると金属が劣化することがあります。これによって天然の歯と銀歯の間に隙間が生じると、虫歯が再発するリスクが高まります。また、金属は虫歯の原因となるプラークが付着しやすいです。さらに、金属アレルギーの症状が現れるリスクもあります。

一方、セラミックは陶器と同じ素材で、美しく仕上がるのが特徴です。天然歯に近い透明感と色味を再現できます。また、金属を使用しないものを選択すれば金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。

プラークが付着しにくいため、口腔内を清潔な状態に保ちやすい点もメリットです。

しかし、自由診療であるため治療費が高額になることがデメリットとして挙げられます。また、セラミックは銀歯に比べて強度が低く、割れやすいため注意が必要です。また、銀歯よりも歯を削る量が多くなる点もデメリットといえます。

奥歯のセラミック治療の注意点

奥歯のセラミック治療の注意点のイメージ

奥歯をセラミックにする際には、いくつかの点に注意する必要があります。

硬いものを噛まない

セラミックは硬くて耐久性がある一方で、強い衝撃を受けたり硬い食べ物を噛んだりすると割れる可能性があります。

奥歯は強い力が加わる部分であるため、硬いものを頻繁に食べる習慣がある方や歯ぎしりをする方は注意が必要です。セラミックの詰め物・被せ物の破損を防ぐためにも、できるだけ硬い食べ物を噛むのは避けましょう。

日々のケアを徹底する

セラミック自体は人工物のため虫歯になりませんが、土台となる歯や隣接する歯は虫歯や歯周病になる可能性があります。

特に奥歯は歯ブラシが届きにくいため、丁寧なケアが求められます。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスやマウスウォッシュを併用して、口腔内を清潔に保つことが重要です。

定期的にメンテナンスを受ける

セラミック治療後は定期的にメンテナンスを受けることが大切です。セラミックの周辺に歯石やプラークが蓄積すると、土台となる天然の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

どれだけ自宅で丁寧に歯磨きをしていても、すべての汚れを落とし切ることは難しいといわれています。歯科医院では、専用の器具を使用してふだんの歯磨きでは落とし切れない汚れを徹底的に除去するため、虫歯や歯周病の予防につながるでしょう。

また、万が一、セラミックの歯に問題が起こっていても、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けていれば、早期に発見できます。虫歯や歯周病などのトラブルを防ぎ、セラミックの歯を長く使用するためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。

まとめ

奥歯をセラミックにして明るい笑顔の夫婦

セラミックは審美性や耐久性に優れているため、奥歯の治療に選択されることも多いです。また、金属アレルギーの方でも使用できる点や虫歯になりにくい点もメリットです。

一方で、保険が適用されないため費用が高額になる点や強い力が加わると割れる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。

このように、セラミックにはメリットだけでなくデメリットも存在するため、どちらもよく理解してから奥歯の治療法を決めることが重要です。ご自身の口腔状態や予算に合った選択をするために、事前に歯科医師とも十分に相談しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都墨田区「錦糸町駅」より徒歩3分にある歯医者「ハートライフ錦糸町歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院ではさまざまな歯のトラブルのご相談・治療をお受けしています。診療内容はこちらWeb予約は24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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